いつもハッピーな印象のタイプ7の人たちに憧れている人は多いかもしれません。タイプ7はポジティブ思考で、ものごとや人の良い部分を見つける才能があります。ただ、他のタイプ同様に、落とし穴(あるいは短所)もあります。
エニアグラムはとても奥深く、同じタイプであっても一人として同じ人はいません。また、その人の成熟度合や、その時の状況によっても違いが出ます。今回の内容も、すべてのタイプ7に当てはまる内容ではないことをご理解ください。

ありのままの現実が見えづらい
タイプ7が常に物ごとをポジティブに受け止めるのはすばらしい才能で、メリットも沢山ありますが、その一方で、ありのままの現実を見ることを難しくしてしまうことがあります。仕事で良くない状況を前にしても、極端に楽観的に考えるかもしれません。
彼らは人の良い面ばかりを見ていることがあり、特に親しい人物が何か悪いことをしたと聞くと、「あの人がそんなことをするわけがない!」と自動的に弁護したくなる傾向があるようです。友達から「私はあなたが思っているほど、すばらしい人ではないよ。」と言われるタイプ7もいます。
現実を受け入れることを、完全に拒否してしまうこともあります。たとえば、自分が大きな病気にかかってしまった時に、医師から正式に診断をくだされても「冗談でしょ?絶対にそんなことあるわけない!」と、全く信じないケースもあるようです。これはタイプ7が、自分自身を大病の恐怖から必死に守ろうとしている姿といえます。
長く続かない?
タイプ7は自由を愛し、束縛を嫌う傾向があります。病気やけがで何日も動けないと、うつ症状が出るという人もいるくらい、同じ場所に長くいることが苦手なケースもあります。
職場についても、自由で楽しい環境を好みます。単調な作業を長く続けることや、事務作業が苦手なこともあります。自由で柔軟な環境を求めて、経営者になるタイプ7も少なくありません。
タイプ7については、恋愛では交際が長く続かないとか、仕事では職場をコロコロ変えるなどと言われることもあります。ただし、このことが偏見だという意見が多いことは注目すべきです。実際に、重要と感じたことに関しては、モチベーションを保って長年取り組んでいるタイプ7はたくさんいます。また、慎重なので、物ごとや人に確信を持つまで時間がかかるとの意見もあります。
その一方、タイプ7自身が「長く続かない問題」について証言しているケースもあります。退屈を極端に避けたがり、楽しさや冒険心を満たすために、常にさらに楽しいもの、楽しい職場、もっとすてきな恋人を求め、転々とするタイプ7も存在するようです。
タイプ7のベースには「恐れ」があります。本人は無自覚なことが普通ですが「もし恐れを感じているとすれば、不快な状態から逃れられなくなる、または閉じ込められること」と説明するタイプ7もいます。彼らが束縛を嫌い自由を求める姿は「恐れ」とつながっているのです。
ストレスが溜まると、ピリピリする
彼らの楽しいイメージからは想像しにくいかもしれませんが、ストレス下のタイプ7はちょっと怖い人になることがあります。極端に批判的になったり、ものごとを決めつけるような態度をとり、頑固です。親しい人に対して、暴言をはくこともあるようです。職場でも、極端な完璧主義者のようになってピリピリしたりします。
タイプ7は、自分以外の人たちも自分と同じやり方や考え方をしている、またはするべきと思い込んでいることがあります。そして、そうではないと知ると、驚いたりショックを受けることもあるようです。
批判に心を閉ざす
タイプ7は、いつもポジティブでハートが強そうに見えがちなので、批判を受けた時にそれほどダメージを受けないと思う人も多いでしょう。ところが、彼らはまわりが考えるよりも自己批判的で、他者からの批判に傷ついている面があります。
批判に敏感になるあまり、責められてもいないのに責められていると勘違いしてしまうこともあり、そんな時は反発してくる可能性があります。批判が継続すると、彼らは完全に心を閉ざしてしまい、何の反応も示さなくなるかもしれません。
彼らは向き合わなくてはならない問題があっても、向き合うことができないことがあります。タイプ7自身の説明によると、「嵐が通り過ぎれば問題は自然に解決する」と思い込むところがあるそうです。そして、最終的に問題と向き合うことが避けられなくなっても、核心を避けるような話し方をするケースがあります。
冷たい人に見える
タイプ7は、親しい人から「自分が辛い時に、寄り添ってくれなかった」と言われることがあるかもしれません。こうした不満を聞くことは、本人たちにも辛いことです。ただ、あるタイプ7は、これに耳をかたむけて、できれば改善したほうがいいと言います。
タイプ7は、相手に寄りそって助けてあげたと思ったのに、何も変化がなく、ずっと同じことを悩み続けているような人を見ると、ストレスを感じ、うんざりしてしまうことがあります。「もう、いい加減に前に進もうよ!」と言いたくなるようです。
タイプ7にとって、(自分の暗い感情とふれあうのも苦手ですが)他者の暗い感情と長くふれあうのは難しいことです。もともとネガティブな世界に対して無意識な恐れを感じているうえに、一緒にその世界に連れていかれるように感じてしまうからです。
そして、いったんそういう場所に行ってしまったら、自分の暗い感情がすべて噴き出して、収拾がつかなくなりそうで恐ろしいと感じるタイプ7もいます。そのため、自分を守る必要があるわけです。友達を助けたくないわけではなく、彼らの恐怖がそれほど大きいということです。(通常のタイプ7には「恐怖」の自覚はないです。)
良くない状態を改善するには?
タイプ7の人たちは頭の回転が速く、いつも速いペースで動き続ける傾向があるため、たまにペースダウンするよう意識することが大切です。
また「頭脳センター」のため、頭でっかちになりがちなので、社会や人間関係から離れた静かな場所で、自分の体の感覚を取り戻すことがとても重要です。(他にも呼び方はありますが、ここでは「頭脳センター」とします。)
多くのタイプ7が、自然の中で過ごしたり体を動かすことで、自分が自分の体の中にいる実感を取りもどし、心身の健康を回復しています。具体的には、ヨガ、ウォーキング、ランニング、ハイキング、サイクリングなどを実践している人たちがいます。ずっとじっとしていることは、タイプ7には少し大変かもしれませんが、瞑想も効果があるといわれています。これらを自然の中で行えれば、効果がアップします。
何らかのストレスを感じた時に、その事実を認識し、受け入れ、リアルタイムで感情を感じるようにするトレーニングをしているというタイプ7もいます。心の警戒を解くのは簡単ではないですが、自分のネガティブな感情とつながりを持ち大泣きした時などは、「浄化された」と感じるタイプ7もいます。たまにドラマや映画で涙することも、多少のリフレッシュ効果があるかもしれません。
タイプ7本人に良くない部分を認めさせようとしたり、「恐れ」を自覚させようとしたり、エニアグラムを押し付けることは賢明とは思えません。表面から見えない彼らの「恐れ」について深く学び、彼らの行動の裏の意味を理解することで、適切なサポート方法が見つかるかもしれません。結局、人は「本人が本気で変わりたいと思った時に変わる」のだと思います。



